SpotWare社からcTrader4.5が公開されました
SpotWare社のcTraderが4.5にアップデートされました。ブローカーでの採用はまだだと思いますが、一足先にcTrader4.5の機能をご紹介します。
なお、最新版cTraderはSpotware社ホームページからダウンロード可能です。TradeViewやAxiorryの口座に接続してトレードすることもできますので、興味ある方はぜひお試しください。
cTrader4.5の新機能
チャート上から直接インジケータが操作可能になりました
チャート右上にインジケーター情報が出るようになり、チャートから表示非表示やパラメータ編集、インジケーター削除が簡単にできるようになりました。
表示されてるところにマウスを持ってくると右の3つのボタンが出てくるので、クリックで表示非表示の切り替え、パラメータ編集、削除ができます。
インジケーターはもともと表示されているラインを右クリックでパラメーター編集ができるんですが、表示するものがないツールタイプのインジケーターはパラメータ編集するのがめんどうだったんですよね。
チャート上からクリックひとつでパラメータ編集に飛べるようになったのはありがたいです。
使ってるインジケーターが多く、表示領域がチャートの半分弱を超える場合はページ分けされるようです。こうなると少しわかりにくいかも。
表示数はチャートサイズによって変わります。上記はチャートを小さくしたときの図ですが、大きな画面であれば一気に10個以上は表示できるのでさほど問題はなさそうです。
表示オプションあたりで表示非表示切り替えできるのかと思ったのですが、どうやらできないみたいです。
チャート左上に常にこれが表示されるとなるとProminentLabelみたいな左上になんか表示するインジケーターが使いにくくなりますね・・・ちょっと考えなければ。
(2023/1/24 追記)
表示非表示の切り替えできました!気づいたらViewing Optionsに設定項目が追加されてました。(cTrader 4.5.6で確認)
私が見逃してたのか、マイナーバージョンアップで追加されたのか・・・まぁいずれにせよこれなら必要なときだけ表示させるといった使い方ができますし、邪魔にもならずいいですね。
全決済決済機能が強化されました
ポジションウィンドウの全決済ボタンが変更され、特定通貨ペアだけ、利益の出てるポジションだけなど、様々な条件で決済が可能になりました。
大量に分割してポジションを持つトレードをする人にとっては便利かもしれませんね。
直接cTraderCopyが使用可能になりました
これまでcTraderCopyを使用するにはWeb版cTraderに接続する必要があったのですが、今回のアップデートでデスクトップ版から直接利用できるようになりました。
cTraderCopyを使ってる方には嬉しいアップデートかもしれません。
平均足チャートでバックテストができるようになりました
これまでバックテストは一般的な時間足しか使えなかったのですが、平均足でもバックテスト可能になりました。
わかりにくいかもしれませんが、画像は前の足の方向が変わったらエントリーするcBotを平均足でバックテストしてみたところです。(足確定後にエントリーなので色が変わった足の次の足でエントリーになってます)
平均足を利用したトレード手法を持ってる方はcBot化しやすくなったと考えられるかも。
Tick Volumeインジケーターが追加されました
もともとチャート下に表示できるTick Volumeが、インジケーターとして別窓でも表示できるようになったみたいです。
cBot、インジケーター開発者向け
詳細はリファレンスを更新しておきましたのでそちらを参照してください。
- cBotやインジケーターから取引所が開いてるかどうか確認できるようになりました。(->多分SymbolのIsTradingEnableのことかと。参考)
- Position.Marginでポジションごとの必要証拠金を参照できるようになりました。(->参考)
- Account.TotalMarginCalculationTypeで証拠金計算方式を参照できるようになりました。(->詳細)
- Symbolから参照できるプロパティがいろいろ増えました。(->詳細)
- AlgoインターフェイスにAssetsプロパティが追加されました。(->詳細)
どんどんよくなるcTrader
cTrader4.4の公開から1ヶ月程度で4.5が公開と、なかなかのペースで開発が進んでることがうかがえます。
こんな感じで細かく少しずつ便利になっていくのは嬉しいですね。細かなバグはご愛嬌と思いましょう。
これからも期待してます!