通貨同士の強弱関係を知りたい
特定の通貨ペアだけ見てる状況では各通貨の強弱関係というのはわかりません。
例えばUSDJPYがぐんぐん上昇しているとしても「USDが強い」状態なのか「JPYが弱い」状況なのか、はたまた両方なのかというのは判断がつきません。
そんなときは通貨強弱インジケーターを見れば一目瞭然。インジエリアに表示されてるのが通貨強弱で、上の通貨ほど強い通貨、下の通貨は弱い通貨と判断します。
「3月はじめを基準とすると他のどの通貨と比べてもダントツに円がよわよわな状態なのね」とわかるわけです・・・日本円大丈夫ですかね。
通貨強弱の考え方
通貨強弱は過去の時点を基準として「基準点からみて各通貨がほかと比べて強くなったか弱くなったか」を見るのが普通です。
どこを基準としてみてるかで強弱関係は変わってきますので、活用するときは基準点をどうとるかをしっかり考える必要があります。
また、なぜか勘違いされがちな気がするのですが、通貨強弱はあくまで過去を基準に現時点での強弱関係を見てるだけですので、その後の値動きには基本無関係です。
よく「強い通貨を買って弱い通貨を売れ」みたいに言われることがありますが、これは「トレンドに乗る」程度の意味しかありませんのでご注意ください。
Currency Strength
cTraderの通貨強弱インジケーターはcTDNにもいくつかあるようですが、私も作ってみました。
(2022/4/22 追記 表示する通貨をパラメータで選択するように変更しました)
機能概要
・ラインをドラッグすることで簡単に基準点を変更することが可能です。
・smoothingパラメータを設定すると移動平均をとってラインをなめらかに表示できます
・基本はUSD, EUR, JPY, GBP, AUD, CAD, CHF, NZDの8通貨の強弱を表しますが、追加で通貨を設定することもできます。
なおチャート適用時、チャート時間足やシンボル変更時は各通貨ペアのデータを読み込むため、表示までに少し時間がかかります。
また、初回表示時になぜか基準点がずれてしまうことがあるのですが、基準ラインを適当に動かしてもらえれば直ります。
パラメータ
Extra1, Extra2
追加で強弱を見たい通貨を指定します。ドルストレートペアが存在するものに限ります。("AAA"と指定した場合はAAAUSDもしくはUSDAAAのレートを基準に強弱を計算します。)追加するとそのドルストレート通貨ペアが強弱計算に組み込まれるため、他の通貨の値も変わります。
USD, EUR, JPY, GBP, AUD, CAD, CHF, NZD
各通貨の強弱値を表示するかしないかを指定します。(表示しない選択にしても強弱値の計算には使用されます)
Smoothing
強弱のラインをなめらかに表示する場合に移動平均期間を指定します。
ColorLabel
線横の通貨名ラベル表示をカラーで表示する場合 Yes を指定します。ただし線色を変更してもラベルカラーには反映されないため色がずれます。線色をカスタマイズする場合は No にしてお使いください。
ダウンロード
(cBotでの利用は想定していないため、ソースコードはありません)
計算式と値について
通貨強弱の計算式はどうも定まってないようで、利用するIndicatorごとに値が異なる可能性があります。
おそらく一般的には各クロスペアをそれぞれ見ていって計算することが多いと思いますが、本インジケーターではクロスペアがほとんどない通貨でも強弱を見れるようにドルストレートペアのみ見て強弱を判定するように作成してあります。
あくまで強弱の上下関係や程度を見るのを目的としてるため、少なくとも表示される数値は他と全然違ってきます。(順番はだいたい同じはず)
普段別の通貨強弱インジケーターを利用してる方は異なるインジケーターとの認識の上、乗り換えは慎重にお願いします。