簡単エントリーツール
クイックトレードボタンからのエントリーは手軽なのですが、エントリーは1クリックでも結局そのあとにストップロス入れたりしなければなりませんし、ストップロスに応じてロット数計算する場合は先に自分で計算しとかないといけなかったりでなにかと面倒です。
そんなお悩みを解決するために、以前EasyEntryというツールを作成しました。
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【cTrader】EasyEntry【便利ツール】
エントリーロットどう決めてますか? エントリーする際のロット数ってどう決めてますか?毎回固定ロットの方もいれば、資金がある程度増えたらロットをあげるというルールがある方もいるでしょう。もしかしたら「毎 ...
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起動後、チャート上をクリックすると、クリックした位置をストップとして設定して、リスクに合わせてロット数を計算し、エントリーしてくれるツールです。
cBotですが、発注を終えると自動終了するため、MT4でいうスクリプトみたいな感覚で利用できます。
でも、イマイチな点が・・・
これはこれで便利だったのですが、いくつか不満点がありました。(自分で作ったくせに)
・リスクリワード比をパラメータで設定する形になっており、トレードごとに変更するのが面倒
・手数料を考慮しないため、スキャルピングで数Pipsを狙うとリスク設定と実際の総損失が結構ずれる
・指値逆指値注文もできるが、「ストップ位置からエントリー位置までドラッグ」というよくわからない操作になっており、作った本人ですらなじみにくい。
・指値逆指値注文はcBot側で価格に到達するのを待ち構えて成行き注文をいれるため、cBotが起動しっぱなしになる。そのせいで、エントリーするまで時間足切替できないし、cTtader立ち上げとかないといけない。
(こんな仕様にしたのには一応理由があるのですが、思ったよりも使い勝手が落ちてしまったため、それなら普通にサーバーに注文送っておけばいいかな、と思い始めました。)
いずれも細かいことではあるのですが、やっぱり頻繁に使うツールだからこそ細かい部分が気になります。
なのでいっそのこと完全に作り直すことにしました。
ClickEntry
そもそも指値逆指値ってあまり使わないので、ツール自体を別にします。まずは成行(即時)エントリー用。
機能概要
リスクリワード比のパラメータを0に設定しておくことで、毎回自分でテイクプロフィット位置を設定できるようにしました。起動→ストップロスの位置をクリック→テイクプロフィットの位置をクリックで発注します。
リスクリワード比を固定しておきたければ、パラメータに値を入れておくことでEasyEntry同様の挙動になります。なお、リスクリワード比は最終損益で判断するため、SLとTPのPIps比率とはずれます。
クリックのみ機能を割り当てているため、起動後にドラッグでチャートをスクロールすることも可能になりました。
トレード履歴がある場合に限りますが、エントリー時の手数料も考慮してロット計算をするため、最大許容損失をコントロールしやすくなってます。
パラメータ
LotSizing
ここのパラメータに基づいてエントリーロットが計算されます。最大許容損失額から自動的にエントリーロットを算出します。
Min Lots
最小ロットです。計算上これ以下のロット数になった場合は、この値でエントリーします。
Max Lots
最大ロットです。計算上これ以上のロット数になった場合は、この値でエントリーします。
MinLotsとMaxLotsに同じ値を入力しておけば固定ロットエントリーになります。
Risk Percnt
口座残高×RiskPercentを最大許容損失額として、ロット数を計算します。Risk Amountと比べ小さい金額を採用します。
Risk Amount
この金額をそのまま最大許容損失額として、ロット数を計算します。Risk Percentで計算された値と比べ小さい金額を採用します。
RRR Support
リスクリワードでテイクプロフィットを決めるためのパラメータです。
Risk Reward Ratio
ここに数値を入れておくと、自動的にテイクプロフィット値が決まります。0だと毎回テイクプロフィット値をクリックで指定することになります。
SupportLineCount
RiskRiwardRatioが0のときのみ有効。テイクプロフィットを決めるための補助線の数を指定します。
SupportLineStep
RiskRiwardRatioが0のときのみ有効。テイクプロフィットを決めるための補助線の感覚を指定します。
ダウンロード
ClickOrder
こっちは指値逆指値発注用です。EasyEntryと異なりサーバーに注文を出すタイプですので、起動しっぱなしになることはありません。
機能概要
起動→エントリーする位置をクリック→ストップロスの位置をクリック→テイクプロフィットの位置をクリック、の4クリックで指値逆指値注文を出します。
それだけ。最初にエントリー位置を指定する以外はClickEntryと同じです。パラメータもClickEntryと同じ。
ダウンロード
結論
発注ツールはシンプルな使い勝手が一番ですね。
久々に実用性の高いものを作った気がします。