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cTrader がさらに使いやすくなりました!【cTrader 4.0】

2021年3月2日

cTrader (Desktop版)が3.8から4.0へバージョンアップしました!

cTraderのWindowsデスクトップ版が4.0へとバージョンアップし、TradeViewではすでに使えるようになっています。AxioryやFxProも少し待てばアップデートされるでしょう。

バージョンアップにより、MT4ではできたのに、cTraderではできなかったアレやコレができるようになりました。さぁMT4ユーザーの皆さん!乗り換えるなら今しかありません!(大袈裟)

ここでは変更点と新たに追加された便利機能を紹介していきたいと思います。

 

メイン画面

メジャーバージョンアップということもあり、見た目や使い勝手も少しだけ変わりました。Watchlistの発注ボタンはデフォルトでは非表示ですが、変更点わかりやすくするため表示してます。

上のツールバーは前の方が使いやすかったような気もしますが・・・慣れの問題かもしれません。

Watchlistから直接発注できるようになったのは面白いですが、あえてここから発注する意味はない気がしますね。

参考までにこれまでのcTrader(v3.8)。大枠は一緒なので大きな違和感はないです。

 

新機能紹介

取り急ぎ新しい機能をざっと紹介いたします。☆マークは(個人的に)注目の新機能です。

 

☆ 便利なホットキーが多数追加されました。

☆ ペースキーで使える「Smart Chart Search」機能が追加されました。

・ cTraderからFXニュースが見れるようになりました。

・ (AutoChartist採用のブローカーでは)AutoChartistの詳細情報が見れるようになりました。

・ cTraderからデモアカウントへの入出金ができるようになりました。

・ アクティブなチャートの通貨ペアをTradeWatchやSymbolパネルで選んだ通貨ペアと同期させることができるようになりました。(設定変更可)

・ ヘルプセンター機能が追加されました。F1キーで開きます。

・ Watchlistに発注ボタンが表示できるようになりました。

・ チャート右クリックからチャートの複製ができるようになりました。

・ チャートオブジェクト(トレンドラインなど)の複数選択ができるようになりました。MT4にはできてcTraderでできなかったこと、その1。

☆ キーボードイベントがcAlgoから拾えるようになりました。MT4ではできてcTraderではできなかったこと、その2。

 

また、上記変更に合わせてcAlgoAPIに一部クラスが追加され、サンプルcBotが一つ追加されました。

 

 

一押しの新機能3選!

ここからは☆マークのajinori一押しの新機能を掘り下げて紹介したいと思います。

 

Smart Chart Search

一つのチャートで様々な通貨ペアを切り替えて監視するような使い方をしている場合には特に活躍しそうです。おそらく今まではWatchlistクリックでチャートを切り替えていたと思いますが、この機能によりWatchlistを表示させておく必要はなくなりました

チャートがアクティブな状態でスペースキーを押すと、チャート左上に検索窓が開き、ここにシンボル名を入力することで簡単にシンボル切り替えができます。(日本語入力がONだと出てこないみたいです)

・・・と、まぁこれだけだと「ちょっと便利になったかな」程度なのですが、これだけでは終わりません。実はこのSmart Chart Search、なんでも検索できるんです。

こんな風にインジケーターを検索することもできちゃいます。候補が出たら上下キーで選択もできます

 

ここからcBotやIndicatorの追加ができる

目的のcBotやIndicatorをチャートに追加するのって意外に面倒じゃないですか?マウスでツールバーから選んで、目的のものさがして・・・って。

Smart Chart Searchを使えば(名前さえ憶えていれば)簡単に追加できます。例えばIndicatorであればスペースキー→i+スペース+Indicator名→Enterキー×2でもう追加完了。画期的です。

(最初のiは入力しなくても大丈夫。Indicatorだけに絞り込みたいとき用です。)

 

ついでに時間足変更やテンプレート適用も可能

ここから時間足やテンプレートも選べるようになってます。私の場合、めったに使わない時間足はツールバーから消してしまっていたりするので、たまに見たいときに選ぶのが面倒だったのですが、この機能により簡単に切り替えができるようになりました。

 

 

ホットキー追加

追加されたホットキーはたくさんありますが、中でもCtrl+Tabでチャートの切り替えができるようになったのが大きいです。

また、ホットキーにより各種パネルの表示非表示が切り替えられるようになったことで、普段は大きい画面でチャートを見ながら、必要に応じてパネルを開くという使い方もしやすくなりました。

オブジェクトやインジケーター管理画面を一発で開けるのもいいですね。チャートオブジェクトもWindowsおなじみのコマンドでコピペできるようになりました。ちょっと挙動が微妙ですが。(後述)

ちなみにホットキーの割り当てはほとんど設定から変更可能です。

 

新しく追加されたホットキー一覧

Space スマートチャートサーチ
Ctrl+C,V,X チャートオブジェクトのコピー、貼り付け、切り取り
Ctrl+Tab,(ShiftTab) チャート切り替え
Ctrl+Q 左側パネル(Watchlistと画面切り替えメニュー)表示非表示
Ctrl+W 下部トレードウォッチ(Position情報や履歴情報など)表示非表示
Ctrl+E 右側パネル(シンボルパネル、DoM、カレンダー、ニュース)表示非表示
Ctrl+N 新しいチャートを開く
Ctrl+Shift+N 新しいチャートをcTraderから切り離して開く
Ctrl+D,I オブジェクトウィンドウ、インジケーターウィンドウを開く
Ctrl+A すべてのオブジェクトを選択
Ctrl+H すべてのオブジェクトを表示/非表示
F1 ヘルプセンターを開く
Shift+楕円、四角形、トレンドライン描画 楕円なら正円、四角形なら正方形、トレンドラインなら45度傾きのラインを描画
Ctrl+チャートオブジェクト描画 連続して同じオブジェクトを描画

 

 

キーボードイベント追加

プログラム作らない人にとっては、直接関係ないのですが、実はajinori個人的にはこれが一番うれしいです。

cAlgoからChartのキーボードイベントを拾えるようになりました。これにより各種ツール(cBotやIndicator)にホットキー機能をつけることができるようになりました

ずっとこれをやりたくて、なんでMT4では当たり前にできるのにcTraderでできないんだろう・・・と思っていたのですが、とうとうできるようになったんです!

 

使い方

追加されたのはChart.KeyDownイベントとそのイベント情報を持つChartKeyBoardEventArgs周り、および簡単にホットキーを追加できるChart.AddHotKey()メソッドです。

他のイベントと使い方は変わりません。こんな風に使います。

Chart.KeyDown += args => { if (args.Key == Key.P) Print("key down!"); };

これでPキーが押されたらログにkey down!と表示されます。(これだとP押しただけで発動します。もしCtrlキーなどと組み合わせたい場合はif (args.Key == Key.P && args.CtrlKey)とします。)

なお、AddHotKeyを使ってこう書いても同じです。

Chart.AddHotkey(()=>Print("key down!"), Key.P);

これでもOK.

Chart.AddHotkey(()=>Print("key down!"), "P");

シンプルにホットキーを追加したいだけならAddHotKeyの方が使いやすいですね。

キーボードイベントについての詳細は別記事書きます。

 

 

その他気づいたこと

・各種メニューにカーソルを合わせた時のポップアップヒントにホットキーが表示されるようになりました。地味に便利。

・右側のシンボルパネルではチャートとリンクさせる記号A~Hを選択する部分がなくなってます。記号に関係なくアクティブなチャートと連動できるようになったためでしょう。実際使い勝手は微妙だったのでこれで正解な気がします。

・チャート切替がホットキーでできるようになったせいか、Single-Chart Modeでのマウスホイールでのチャート切替が無効化されています。これによりSingle-ChartModeでもcAlgoAPIのChart.MouseWheelイベントがまともに動作するようになりました

・チャートオブジェクトのCtrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けはチャート間でのコピペ用です。理屈はわかるのですが、ユーザーからしたら直観的ではないですね・・・同じチャート内で似たようなオブジェクト作りたいときはCtrl押しながらドラッグしましょう。

・Ctrl+CでコピーしたチャートオブジェクトはJson形式でクリップボードに入ります。今後プログラムで利用しやすくなっていくかもしれませんね。

(2021/3/3,4追記)

・(コメントより)TradeWatchの履歴選択でチャートの通貨ペア自動切換えできるようになった反面、履歴を別窓表示にしたときは履歴選択時のチャート上自動ハイライトができなくなってしまったようです。ここは残念な変更点ですね。アップデートで修正されることを願います。

・プログラム関連ですが、まさかのマウスイベント発生順序が変わってます。クリック時にMouseUp→MouseMoveの順だったのが、MouseMove→MouseUpになってます。動いてないのにMouseMoveが先に来る謎。この変更により当ブログのEasyEntryは動かなくなりました(泣)→4.0対応修正しました。

 

残念な部分も散見されるものの、全体的には今回のアップデートはかなりいいですね。使い勝手が一気に向上した気がします。まだcTrader使ったことない方はこの機会にぜひ!(使ったことない人ここまで読んでくれてるかな・・・)

 

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