決済時も冷静であれ
トレーダーたるもの常に冷静でいないといけません。エントリーはもちろん、当然のことながら決済だって同じです。ただただルール通りに冷静に執行するのみなのです。
「んー、あと1pipsが動かないな・・・あ、反転しそう!もう利食っちゃえ!」とか「まだ損切りまでは遠いけど、危ない気が・・・ルール関係なく、このエントリーは一旦損切ってなかったことに!」とか間違ってもやってはいけないわけです。
・・・え?そんなことやるわけない?すごいですね。私ajinoriはしょっちゅうやってました。こんなことしておいて「ルール通りやっても勝てないなぁ、ルールが悪いのかなぁ」とかのたまってた時期もありました。全然ルール通りじゃないのにね。
あまりにもそんなことが続いたので、「エントリーしたらTP、SL入れて放置」というルールを追加してやっと少し勝てるようになってきました。
冷静に判断できるなら途中決済は有効
もちろん途中決済が悪いわけではありません。ルールの範囲内でシナリオが崩れたなら決済するというのは全然あり、というかむしろ推奨される行為でしょう。
私の場合、ポジションを持ってるときにチャートを見ると冷静な判断ができなくなってたからダメだったわけです。実際後からフラットな状態で相場見ると「は?なんでこんなとこで決済してんの?」って思ってましたからね。
MT4にせよ、cTraderにせよ、ご丁寧にエントリーとTP,SLの位置を表示してくれるじゃないですか。視覚的に今だいたいどのくらいの損益であとどのくらいでTP,SLにかかるってのがわかってしまいますし、ポジション一覧を見れば損益が生の金額で表示されてるわけですよ。
お豆腐メンタルのajinoriにとっては、皮肉なことにこの便利機能が大きなマイナスに働いてしまっていたのです。
本来はどこでエントリーしていようと、どこにSL、TPを置いていようと、いくら含み損益があろうと「ポジションを持ち続けるかどうか」の判断には全く関係ないはずなのに、「もうこれくらい獲れてるから」とか不要な情報を判断材料の一つにしてしまってたんですね。
問題を克服すべし
もちろん今のまま「エントリーしたら放置」作戦でも一応利益は出るのでいいのですが、やっぱりトレーダーとしては「ポジション持ってたらまともな判断できません」じゃ、いかがなものかと思うじゃないですか。
なのでこの問題を克服すべく、一つツールを作りました。・・・え?メンタル鍛えろって?無理無理。メンタルなんてそう簡単に鍛えられませんから。メンタル豆腐のまま勝つことを考える方が早いのです。
BlindPosition
前振りが長いわりにツール自体は至極単純です。見たら心が乱れるなら隠してしまえ、というだけで、その名の通りチャート上からポジション情報を隠すインジケーターです。
当然ですが、他のところに表示されてたら意味ないので、チャート画面をcTraderから切り離して独立したウィンドウでトレードする前提です。
機能概要
チャートに適用すると普段チャート上に表示されているエントリーライン、TP、SLラインが消え、保有してるポジション方向(ロングかショートか)だけ右下に表示されます。設定でロングかショートかも隠すこともできますし、Pipsや損益を表示させることも一応できます。
どこでエントリーしたとかどこにストップラインやプロフィットラインがあるとか余計なことを考えずに、決済するか保持するかの判断をするのが目的です。
なお、このままだとチャートから決済もできないため、表示されてるラベルをクリックするとエントリー、TP、SLラインが見えるようになります。(クリックで表示非表示切り替え)
パラメータ
Looks
Font Size
フォントの大きさを指定します。
Change Color
利益のときと損失のときで表示色を変えるか指定します。Yesなら別色表示されます。
Bottom Margin、Right Margin
下側の余白と右側の余白を指定します。他のインジケーターと併用するときなど、表示位置の調整に使います。
Display Setting
デフォルトはDirection以外Noです。
Direction
保有ポジションの方向(LongかShortか)を表示するか指定します。Noの場合、”Position”と表示されます。
Lots
ロット数を表示するか指定します。複数ポジションあっても合計で表示されます。
Pips
ピップスを表示するか指定します。複数ポジションある場合は平均Pipsで表示されます。
Total Profit
損益金額を表示するか指定します。複数ポジションある場合はすべての合計損益が表示されます。